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廣瀬瞬のキャラ立ち日誌 3ピース























遥か昔から知っていたような気もするし、知りたかっただけな気もする。「やれやれ、知的好奇心とは厄介なものだな。」僕は続けた。もしくは自分が庶民だと認めたくなかっただけなのかもしれない。

青山から西麻布を抜け広尾を通過し、天元寺を横目に見ながら白金へと僕は向かう。大人の高級街を抜ける僕をなぜかと問えば、白金にあるという高井愛の家へ公演の作業をしに行く為だ。

前々から高井愛の家が白金にあるのは知ることができていたし、今更驚くことではないのかもしれない。だが頭で理解することと実際に体験することでは、その実感が大きく異なる。都内でも有数の一等地に足を踏み入れた時、僕はまるで自分が籠の中の鳥であるかのような気さえしていた。

ホテルのエントランスのようなロビーを抜けて、快く僕を迎え入れてくれた彼女は言った。
「シロガネーゼといっても特別な存在じゃないわ。そう、特別な人間などそもそも存在しないようにね。」

「あるいはーー」
僕の喉で言葉が詰まる。「そうなのかもしれないね。」
「そういうものよ。」僕のなけなしのプライドは階級特有の大らかさで簡単に包み込まれてしまった。

開放感のある大きな窓。無駄に長いシックな廊下。そして屋上から見えるレインボーブリッジや東京タワー、そして六本木ヒルズのビル群。
僕がこのような世界の住人になれる可能性は、限りなく透明に近いブルーだ。
「やれやれ。」僕は天を仰ぎ見た。仰ぎ見るしかなかった。


著・村上廣樹


(作業は滞りなく進行しました。けど、いくら生活に余裕があるからといってシャネルのクッションをベランダに野晒しにするのはいかがなものかと憤慨しました。)




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